ニキビ跡の茶色は「炎症後色素沈着」?茶色い跡につながりやすいことと自分でできること、皮膚科に相談する目安

ニキビはおさまったのに、茶色い跡が残っている。そんな経験はありませんか。
その茶色は「炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)」かもしれません。どんなものか、残りやすくする習慣、自分でできることと皮膚科に相談したい目安をまとめます。
炎症後色素沈着とは ― ニキビ跡が茶色くなる流れ
炎症後色素沈着は、肌の炎症のあとにメラニン(肌の色のもとになる色素)が沈着し、茶色っぽく見える状態です。
『美容の科学』によると、赤く腫れたニキビや膿をもったニキビがおさまると、盛り上がりはなくなっても赤み(炎症後紅斑)が残ります。さらに時間がたつと茶色い炎症後色素沈着になり、その後、時間の経過とともに自然に消失するとされています。
凹んだ跡や盛り上がった跡(ケロイドなど)は、これとは別のものです。
茶色い跡につながりやすいこと ― 炎症の長引きと「こする」刺激
『スキンケアカウンセリング』は、シミは紫外線が原因のことが多い一方、炎症が続いてできるシミもあるとし、炎症が続く原因に乾燥、ニキビ、化粧品かぶれ、過度の洗顔を挙げています。
こする刺激にも注意が必要です。ニキビ跡についての記述ではありませんが、目の下の「茶くま」は、かゆみなどで目のまわりをくり返しこすって起こる炎症後色素沈着と説明されています(『美容医療を受けてみたいと思ったときに読む本』)。
自分でできる基本 ― こすらない・長引かせない・紫外線を避ける
- こすらない:『美肌図鑑』は目元の茶グマについて、強くこするクレンジングや落ちにくいアイメイクをやめて悪化を防ぐよう勧めています。ニキビ跡のあるところも、こすらないように心がけましょう。
- 炎症を長引かせない:洗いすぎや乾燥を避け、かぶれた化粧品は使うのをやめましょう(炎症が続く原因として『スキンケアカウンセリング』が挙げるものを避ける考え方です)。
- 紫外線を避ける:『美容医療認定看護師テキスト』には、レーザー施術のあとの赤み(炎症後紅斑)が残る時期に、炎症後色素沈着が起こらないよう紫外線対策をしっかり行うとあります。ニキビのあとの赤みも同じ炎症後紅斑(『美容の科学』)なので、紫外線は避けておきましょう。
美白化粧品は、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐためのもので、今ある茶色い跡に働きかけるものではありません。『美容医療を受けてみたいと思ったときに読む本』は茶くまについて、炎症がおさまってから使い始めるよう書いています。美白成分が刺激になることもあるので(『美肌図鑑』)、ヒリヒリしたら使うのをやめ、皮膚科に相談しましょう。
紫外線対策はSPF・PAの意味とは?、シミの種類全体はシミの種類と原因、化粧品でできること【総まとめ】で紹介しています。
よくある質問
Q. ニキビ跡の茶色と、ふつうのシミの違いは?一般的なシミは紫外線が原因のことが多く、炎症後色素沈着は炎症が続いたあとにできるものです(『スキンケアカウンセリング』)。シミには多くの種類があるとされるので、自己判断せず皮膚科で相談しましょう。
Q. ニキビ跡の茶色は、ずっと残りますか?『美容の科学』では、時間の経過とともに自然に消失するとされていますが、どのくらいかかるかは一概には言えません。気になる間はこすらず、様子をみましょう。
Q. 皮膚科に相談したほうがいいのはどんなとき?凹みや盛り上がりのある跡、痛む・広がるニキビ、化粧品で刺激を感じたとき、茶色い跡が気になり続けるときは、早めに皮膚科に相談しましょう。通院中の方は、医師の指示に沿ってケアしてください。
まとめ
ニキビのあとに残る茶色い跡の一つが炎症後色素沈着です。こすらない・炎症を長引かせない・紫外線を避けるを基本に、美白化粧品を使うなら、炎症がおさまってから、これからのシミ・そばかすを「防ぐ」ものとして取り入れましょう。凹みや盛り上がりのある跡、気になる跡は皮膚科に相談してください。

